結果発表

今回が初めてとなる「DASSAI DESIGN AWARD」たくさんのご応募ありがとうございました。
厳正なる審査を行い、ファイナリスト選出作品含む最高賞・獺祭賞、優秀賞(全15作品)を公開いたしました。

桜井会長の総評

獺祭にとってパッケージは常に変わらぬ思いを伝える大切なお客様への手紙です。
であるがゆえにそれは大いなる「停滞」を引き起こす弱みがあります。
今回の受賞作品は今までの獺祭スタイルからガラッと変わったものです。変化にこそ未来の可能性があります。

最高賞・獺祭賞

01

岡島 凱オカジマ ガイ

株式会社G-brain/会社員

金澤コーリすみれライト、岡島琳

獺祭という楽しくも面白味のある場面を想定してみました。
しかし、それをできるだけシンプルにしたいと考え、獺の背中に、彼が好きな鯉を乗せてみました。彼らを結びつけるのは、二割三分を表現する紫の紐。
鯉は日本の象徴でもあります。
その鯉を背負った獺は、遠く世界を見渡しています。
そして、獺の背景には、「旭酒造」を表現する朝日が輝いています。
あくまでも日本的で、それでも世界を目指す。世界を相手に勝負する。
獺の目の中には世界地図が描かれています。
レイアウトはイラストを面を跨ぐ配置にし、正面は獺祭の品格を大切に、シンプルな部分のみを表現し、側面、背面にカラーの部分を配置し、各面での印象を変え、品格、新しさの両立を目指しました。

審査員からのコメント
坂井氏

普段の獺祭のデザインは非常にミニマムでケの高級感があります。それに対して岡島さんがデザインされたパッケージデザインは、言ってみればハレのデザインです。これくらい華やかな方がデザインアワードの期間限定デザインには適切だと考えました。

蜷川氏

精緻に描かれたカワウソがたいへん魅力的です。獺祭のカワウソってどんなカワウソ?ずっと気になっていました。イメージを崩さずに、その物語性を享受できる一度見たら忘れられないデザイン。

須賀氏

とても遊び心あり、獺祭のお酒同様に国内外、そして若い人からご年配までに親しまれるだろう楽しくも非常にメッセージ性の高い素敵な作品ですね。

遠山氏

瞳に世界地図。
アニメ世代を肯定する懐の広さを得る。

優秀賞

02

内藤 帆南ナイトウ ホナミ

会社員

「獺が捕らえた魚を岸に並べている様子が祭りをするようにみえる」
という獺祭の命名の由来が最高のオリジナリティだと考え、獺が魚を並べている様子をデザインいたしました。
日本の古風なスタイルに、幾何学的なモダンな要素をプラスしているのは、長い間守ってきた伝統はそのままに、世界進出を進めている獺祭の背景を重ねたものです。
三面に渡って並べられている魚は、獺をより際立たせるポイントになっています。

審査員からのコメント
坂井氏

内藤さんの作品は貴重面に並べた魚と獺の対比が面白いですね。
獺祭魚、獺魚を祭るとは、カワウソが、捕らえた魚を供物に並べ先祖を祭る様を指すそうですね。もともとカワウソは捕らえた魚を川岸に並べる習性があり、これを祭儀になぞらえた獺祭そのものですね。

蜷川氏

デビルのようなカワウソが吠えています。ほんとうにこのキャラクターでいいのか?疑問ですが。
並べられた魚が幾何学的に配置されているところが新鮮。

須賀氏

おどろおどろしいカワウソのデザインがインパクトがありますね。日本では絶滅してしまったカワウソですがこうしてデザインで残ることによって、神話や伝承の世界で語り継がれることはとても大事なことと思います。

遠山氏

可愛そうに見えておいてむしろ狂暴。
はっとさせる内面が、獺祭の良き強かさを現す。

03

杉本 聡美スギモト サトミ

フリーランス

誇りを持つ看板商品であることから、シンプルで堂々とした佇まいのパッケージにしたいと思いました。
獺祭誕生のストーリーも拝見しながら、注目したのは力強い「獺祭」のロゴです。これには販売当初の作り手の想い、そしてこれまで獺祭を作り続ける中、何度も目する事で積み重なってきた、作り手の念に近いものまで込められているのでは、と考えました。
今回のデザインで舞っている筆跡のパーツは、そのロゴの“とめ”や“はらい”などです。最終形を目指すように舞い踊る力強いパーツ。美味い酒「獺祭 磨き二割三分」ができるまでにかけられた情熱や誇り、試行錯誤や挑戦をイメージしています。
紙は風合いのあるものを。商品名やスミ部分は箔押し・ニスを。シンプルながらメリハリをつけ、小手先ではない、“本気で追究した美味い酒”を感じさせる空気感を出します。

審査員からのコメント
坂井氏

獺祭の“とめ”や“はらい”だけを取り出して模様として使ったところが繊細な仕事で評価できますね。色もモノトーンですっきり出来上がっています。

蜷川氏

躍動感があるデザイン。愉しく配置された〈獺〉の文字が、カワウソの尻尾のようにも、足跡のようにも見えます。黒い部分を赤一色にしたり、青一色にしたり、と季節ごとに展開しても楽しそうです。

遠山氏

とめやはらいを使用したのは秀逸。
力強く存在感がありながら知性を感じさせる。

04

三浦 和俊ミウラ カズトシ

デザイナー

ホログラム箔、もしくはホログラム紙を使った新しいパッケージデザイン
日本酒の、新しい存在感を表現する為に、光や、見る角で色味が変化するホログラム効果を使ったパッケージは、常に変化する美しさを表現し未来へと向かうイメージでデザインいたしました。

審査員からのコメント
坂井氏

ホログラム箔は通常煙草や化粧品などで良く使われていますが、獺祭という高級日本酒に使ったことは、とても実験的で良いことだと思います。

蜷川氏

ホログラム箔と獺祭との出会い。見る角度で色が変化するそう。今までの獺祭のイメージを覆す色彩。革新的でちょっとロマンチック。

遠山氏

寄り添わない違和感から、新たな地平が開けることがある。
その可能性を示している。

05

星 信大ホシ ノブヒロ

東京造形大学

南崎 喬也

従来の化粧箱はどれも似通ってしまっていて古臭さを感じさせられる。それが新規の顧客になるべき、若年層などを遠ざけてしまっているように感じる。今回はそんな若年層を含めた、新しいターゲットの目にも止まるデザインでありつつ、他とは一線を画すデザインを狙った。
白く、シンプルなパッケージは従来製品とは違う存在感を帯び、今まであまり日本酒に触れたことのない若年層や海外のユーザーにも興味を持ってもらうための良いきっかけ作りに繋がるものになるのではないだろうかと考える。

審査員からのコメント
坂井氏

非常に洗練されたシンプルなデザインですね。通常の獺祭でも検討できそうです。

蜷川氏

雪のような、風のような意匠。エンボス加工を施したシンプルで洗練されたデザインが美しい。「ぜひ手にして見たい」「プレゼントしてみたい」と思わせる。女性たちにも愛されるにちがいない。

遠山氏

若い人が手をかけやすい要素をもっている。

06

福本 正フクモト タダシ

画家

福本 靖子

私の本業は日本画家です。画家と言えども時に企業や店舗のロゴやパッケージのデザインを依頼される事があります。それなりに歳もとっておりますがデザイナーとしては経験も浅くまだまだヒヨッコだと自覚しております。
この度の募集は若いデザイナーを応援する趣旨のようですが年齢制限は無いようなのでチャレンジさせていただく事にしました。また御社のお酒は幾度か飲ませていただき、とても好きなお酒でもありますのでパッケージデザインを是非やってみたいと思った次第です。

「竹林デザイン」
私の昨年制作の日本画「Bamboo Court」の部分をトリミングし落とし込んだデザイン。真っ直ぐにどんどん伸びる竹はとても縁起が良く、金銀箔の装飾性もあいまって国内は勿論、世界に向けても獺祭=ジャポニズムをアピールできるデザインになったかと思います。実際の絵のサイズは85.0×280.0cmある大作です。昨年、渋谷東急の個展に出品しましたが、このような大作は以後なかなか展示機会がありません。
獺祭のパッケージとして多くの皆様に観ていただけたら嬉しいと思います。

審査員からのコメント
坂井氏

非常にカラフルな竹林の一部を大胆にトリミングした豪華なパッケージデザインですね。琳派の作家が、かつて残した作品のような洒脱さがあります。

蜷川氏

どことなくなつかしいデザイン。なぜ〈竹〉なのか? おききしたい。背景が黒なので、夜の竹林でしょうか? その竹林を眺めながら飲むお酒は、美味しいかもしれません。

遠山氏

これは獺祭を使用した作品である。
獺祭は、文化・作品を、酒を通じて理解し寄り添うことの意思となる。

ファイナリスト

  • 07

    松坂 浩良マツザカ ヒロヨシ

    デザイン

    寺田 雅樹

  • 08

    岡本 真実オカモト マミ

    現代美術家協会・現展 準会員

    原田 暁

  • 09

    堀田 陽祐ホッタ ヨウスケ

    株式会社電通 中部支社

  • 10

    斎藤 貴美子サイトウ キミコ

    フリーランスコピーライター/クリエイティブディレクター

    松本 麻友香

  • 11

    上野 勇人ウエノ ハヤト

    千葉大学

  • 12

    上野 勇人ウエノ ハヤト

    千葉大学

  • 13

    大橋 まりオオハシ マリ

    株式会社テイ・デイ・エス/デザイナー

  • 14

    和泉 智子イズミ トモコ

    会社員

  • 15

    Samantha Fong

    株式会社 Booster/デザイナー